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宮崎駿原作の舞台『最貧前線』が開幕(ぴあ)




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出典元: 『最貧前線』~「宮崎駿の雑想ノート」より~

『宮崎駿の雑想ノート』は、『風の谷のナウシカ』『千と千尋の神隠し』などで知られる巨匠・宮崎駿が、1980~90年代に模型雑誌「月刊モデルグラフィックス」に不定期連載していた連作絵物語と漫画だ。戦争の時代に人間と兵器が織りなしたドラマが描かれており、あの『紅の豚』もここから生まれたのだとか。本日8月27日に神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホールでの横浜公演から幕を開ける舞台『最貧前線』は、『~雑想ノート』の11番目の物語。また宮崎のオリジナル作品を国内で舞台化するのは、今回が初の試みとなる。

物語は太平洋戦争の末期、小さな漁船・吉祥丸の中で展開。特設監視艇となった吉祥丸に乗り込んだのは、元々の船長(内野聖陽)と漁師たち、さらに艇長(風間俊介)とその副官(溝端淳平)ら軍人の面々だ。航海経験に乏しい軍人たちは、クジラを敵の潜水艦と間違えたり、嵐になる予兆に気づかなかったりと右往左往。漁師たちとも対立するが、やがて艇長らは、経験に裏打ちされた深い見識をもつ船長らと、信頼感で結ばれるように。戦況が厳しさを増す中、ついに吉祥丸は最前線である南方への派遣を命じられ……。

原作はわずか5ページながら、宮崎らしいユーモアと透徹した視点で描かれている本作。原作単行本の巻末インタビューで宮崎は、「“絶対に死なないぞ!”と、なんとか犬死をしないで、“また魚をとるんだ!”っていうね、そういう人たちが出てきて、それをまっとうする話をね、僕はやってみたいと前から思ってたんです」と語っている。今回の舞台版には、内野をはじめ手練の役者たちがそろった。彼らなら、宮崎氏のそんな想いを、血肉の通った人物像でしっかりと具現化してくれるに違いない。

文:佐藤さくら



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