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おじさんシンクロチームが巻き起こす感動 『シンク・オア・スイム』公開中(ぴあ)




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出典元: 『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

“フランスのアカデミー賞”と言われるセザール賞にて、最多10部門にノミネ ートされた『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』が現在公開中。本作は、スウェーデンで実際に起き、ドキュメンタリーも放映されるなど話題を呼んだ、“実話”を基に描く感動のヒューマンドラマだ。

2年前からうつ病を患い、会社を退職して引きこもりがちな生活を送っているベルトラン。彼は子供たちからは軽蔑され、義姉夫婦からも嫌味を言われる日々をどうにかしたいと思っていたある日、地元の公営プールで、“男子シンクロナイズド・スイミング”のメンバーを募集しているのを目にする。途端に惹きつけられたベルトランはチーム入りを決意するが、そのメンバーは皆、家庭、仕事、将来に何かしらの不安を抱え、ミッドライフ・クライシス真っ只中のおじさん集団だった。シンクロ選手のコーチ、デルフィーヌのもと、あらゆるトラブルに見舞われながらもトレーニングに励むおじさんたち。そして無謀にも、世界選手権で金メダルを目指すことになるのだが……。

先述したことから、劇中にさまざまタイプの“おじさん”が登場することが分かるが、これが魅力的なキャスティングで固められている。主人公の引きこもりニートおじさん・ベルトラン役には『グランド・ブダペスト・ホテル』や『ダゲレオタイプの女』などに出演し、監督としても活躍するマチュー・アマルリック。不満だらけの怒れるおじさん・ロラン役には『セザンヌと過ごした時間』に出演のギョーム・カネ、現実に向き合えない中二病おじさん・マルキュス役にブノワ・ポールヴールドが扮する。さらに、夢に破れた夢追いおじさん・シモン役にジャン・ユーグ・アングラード、いつもひとりぼっちのピュアおじさん・ティエリー役をフィリップ・カトリーヌが演じている。まるでダメなおじさんたちの見本市のようだが、憎むに憎めない、彼らのことを応援したくなる愛らしさ溢れる作品となっている。

監督は、大ヒット作『セ・ラ・ヴィ』などに俳優として出演し、多彩な才能を発揮するジル・ルルーシュだ。彼はここ何年も、フランスという国が抱える“悲しみ”について語りたかったのだという。技術の発達が人々の生活の差を生み、嫉妬や怨恨、憎悪を生んでしまっていると感じているようだ。だからこそ、人々が共に生きるという考えに基づいた、ポジティブな映画を作りたかったらしい。キュートなおじさんたちが生み出す“おかしみ”と感動を、ぜひとも映画館で体感していただきたい。

『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』
公開中



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