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「学級崩壊を起こした男子校のよう」。四男・一松を演じた福山潤が『えいがのおそ松さん』の裏側を明かす(ぴあ映画生活)

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出典元: 福山潤

赤塚不二夫原作の名作ギャグ漫画を大胆にリビルドし、大反響を巻き起こした人気アニメ『おそ松さん』が、2シーズンにわたるTVアニメを経て、ついに完全新作として映画化! 全員がニートで童貞、暇さえあればパチンコに行き、飲んだくれる。ダメだけど、どこか憎めない大人に育った松野家の6つ子たちが、迷い込んだ不思議な世界で出会ったのは、なんと高校時代の自分たち!? 果たして彼らがそこで見たものとは? TVシリーズに引き続き『えいがのおそ松さん』でも四男の一松役を演じた福山潤に、劇場版の手応えを訊いた。

『えいがのおそ松さん』場面写真

映画化の一報を聞いた際、一瞬の「やったー!」という喜びの後、「……いつですか?」と、心配になったとも語る福山。「うれしい、楽しいだけではやれないのがこの作品。みんなでちゃんとできるのか、そしていつ頃大変になるのか(笑)。
どんな作品も毎回次があるとは限らないので、そんな中での映画化決定には身の引き締まる思いでした」と、心境を明かす。しかも届いた台本に描かれていたのは怒涛のコメディ要素ばかりではなく、“青春”や“感動”。ストーリーの第一印象はどのようなものだったのだろうか。

「もともとひと筋縄ではいかないのは分かっていたんです。藤田監督と松原(秀)さんのことだから1回観ただけでこういうものだね、って分かるものにはしないだろうし。『おそ松さん』はTVシリーズのときから台本だけではまったくどうなるかが予想できない作品で、完成して初めて“こんなに面白くなるんだ!”って思うことが多かったのですが、それが今回もたくさんありました。実はキャラクターがまったくしゃべっていないシーンがすごく面白いです(笑)。僕らにしてみれば“まじかよ!”って感じですが、それも映画の醍醐味ですよね」

福山が演じる一松は、うつろな目が特徴の6つ子きっての根暗。時折危険な言動で周囲をザワつかせるダークなキャラだ。しかし今回の劇場版に登場する高校生の彼は、にこやかで一見まとも。真逆とも言えるキャラクターとなっている。

「他の作品でも、演じるキャラと自分との共通点を探すことはよくありますが、今作の18歳の一松の学校での振る舞いは、僕の高校時代とドンピシャで似ていました。こういうタイプの人、いっぱいいるんじゃないかな。そういう意味で、現在と18歳では、大胆に変わってくれているので、別人を演じるつもりでできました。一松はもともとは個性のない子で、TVシリーズの初期は毎回やり方を変えていました。今の形になったのは6話以降。自分のアイデアも入れながら作り上げたことで、他の作品ではできないブラックなセリフ回しができるのも楽しいし、だんだん自分の吐き出したいことをやらせてくれるキャラになってきました。彼を通して言っていることは、僕自身が言いたいことだったりもする。お互い歩み寄ってきた感がありますね」

久しぶりにキャストが全員集合して臨んだアフレコは、いわく「学級崩壊を起こした男子校」。賑やかなのはもとより、全力の演技は体力勝負でもあったようだ。また、こんな悩みも『おそ松さん』の現場ならではという。

「自分以外がみんな面白く感じるんです。とにかくスベりたくない(笑)。一松は大爆笑を取るキャラではないので、そうなってくるとやった実感を頼りにするしかなくて。休憩中も常に暖機運転ですよ。あと、『おそ松さん』にはアドリブは皆無で、台本に書いてある言葉をどう面白くしていくかが試されるんです。だからパワーワードを持ってる人がうらやましいんですよね(笑)。今回もいくつか出てくるので探してください!」

これまで語られることのなかった18歳の6つ子が描かれる作品だけに、観る側の年齢によっても印象が変わるのでは、と語る福山。「大人が観れば、いいな、懐かしいなと思うだろうし、リアルな10代が観たらちょっとイタいというか、心をえぐられるところもあるんじゃないかな」と意味深な発言も飛び出した。

「もしかしたら初めて観る人の方が楽しめるかもしれません。今まで応援してくれた方からは、いろんな意見が出ると思いますが、そこは相変わらずの6つ子なので。映画らしい、隙だらけなのに隙のない、安心して観てもらえる作品になっていると思います!」

取材・文:渡部あきこ 撮影:祭貴義道

『えいがのおそ松さん』
3月15日(金)より全国公開






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