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十四松は「理屈抜きの自信をくれた」 小野大輔、『えいがのおそ松さん』を語る(ぴあ映画生活)




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出典元: 小野大輔

2015年より2度にわたりTV放映がなされ、社会現象を巻き起こした人気アニメ『おそ松さん』が完全新作ストーリーで映画化。20歳を超えても全員がニートで童貞と、ダメな大人街道まっしぐらに育った6つ子たちの高校生時代も描かれる『えいがのおそ松さん』は、一体どのような作品になっているのだろうか。五男の十四松役を演じた小野大輔に話を訊いた。

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「1期、2期とTVシリーズをやってきて、この作品に関わっていること、アフレコができることがとにかく幸せだったんです。ちょうど2期が終わる頃に映画化の話はちらほらと聞こえてきていて、TVシリーズは終わってしまうけど幸せな時がまた続くんだなと、とても嬉しかったです」

映画化を知らされたときにまず感じたことについて、そう語ってくれた小野。しかし、届いた台本を見て、嬉しさと同時に不安になった瞬間もあったそうで……。

「TVアニメでは、わずか20分ほどに凝縮して叩き込んでいた、あのテンポだったりテンションを、果たして映画で再現できるのかなと少し不安でもありました。そして、何より驚いたのが台本の分厚さ。 “喉が裂ける! 俺たち壊れるぞ!”って思いましたね(笑)。今回、全部でHパートまであるんですが、キャスト全員Bパートくらいでほぼ全部使い切っていました。初めはみんな盛り上がっていたんですけどね、それ以降はどんどん無口になっていきました(苦笑)」

本作は、過去の世界に迷い込んだ6つ子たちが、高校生の自分たちと出会う、現在と過去がクロスオーバーする物語。これまで語られなかった10代の6つ子たちの姿が描かれるという。TVシリーズで小野が演じた十四松といえば、兄弟の中で最もぶっ飛んでいて予測不能なキャラクター。しかし、すでに公開されているビジュアルを見る限り、ほとんど別人と言ってもいいような変貌ぶりだ。それぞれを演じ分ける際に意識したことはあったのだろうか。

「ビジュアルを見た方は、現在と高校生の十四松が今と全然違うと思うかもしれませんが、僕はわりと納得がいったというか、違和感はなかったんです。ああ、こういう若さもあるよな、と。なので、演じるにあたって苦労とか意識したことはなかったですね。むしろヒントに溢れていたくらいで演じやすかったです」

十四松を演じるにあたって小野がイメージしていたのは“お笑い芸人”だという。声のみの演技でどう笑わせるか、存在感を際立たせるか。異色のキャラクターに命を吹き込んだポイントを語ってくれた。

「十四松の場合、台本の台詞に感情を込めようとしても分からないので、だったらイントネーションでやるしかない、そう思って参考にしたのが芸人さんの一発ギャグのメソッド でした。言い方、イントネーション、声の大きさ、顔、ギャグを見たときの笑いにはいろんな要素があると思いますが、意味のないことも全力でやるから面白いのかなと。脚本の松原秀さんはハガキ職人から作家になった方で、お笑いにも造詣が深くコントも書いていらっしゃるので、よりそういった要素が感じられたんだと思います。いっそ芸人さんになったつもりで全力で応えようと。そこから生まれたのが“ありが盗塁王~!”だったりします」

TVシリーズから数えて足かけ4年。長きにわたって演じてきた“十四松”は、今や小野の代表作のひとつとして語られることも多い。今、彼にとって十四松はどんな存在になっているのだろうか?

「僕はあまり自分に自信がなくて、演技するときも日常生活でもどこかおっかなびっくり話してしまうようなところがあったのですが、そんな僕に彼は理屈抜きの自信をくれました。ファンレターなどでも“十四松を見ていると元気が”出ますと言ってもらえたりして、それが何よりうれしいです」

『えいがのおそ松さん』は、これまでTVシリーズを追いかけてきたファンにとっても、新たな6つ子の魅力に気づく作品となっていることは間違いない。

「18歳の6つ子は、普通に生きようとしているのに、自分たちが周囲と違うことに気づき始めて彼ららしさを見失っています。でも、それって普通の18歳ですよね。そういう意味で、ちゃんと10代の男の子を描いてくれたんだなと思います。“おそ松さんたちにも、こんな一面があったんだな”と僕自身感動しましたし、観に来てくださる方にもそのあたりをぜひ注目してほしいですね」  

取材・文:渡部あきこ 撮影:祭貴義道

『えいがのおそ松さん』
3月15日(金)より全国公開



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