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話題の衝撃作『岬の兄妹』、片山慎三監督が「もう一度ちゃんとした映画を」と思い熱弁(ぴあ映画生活)

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出典元: 『岬の兄妹』特別試写会の様子

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018国内コンペ部門で、優秀作品賞と観客賞をダブル受賞した『岬の兄妹』の特別試写会が2月21日、都内で行われ、片山慎三監督、主人公の兄妹を演じる松浦祐也と和田光沙が出席した。

『岬の兄妹』特別試写会/その他の写真

仕事を解雇された兄と、知的障がい者の妹がさまざまな試練に見舞われながら、必死に生き抜く姿を描いた本作。山下敦弘監督とポン・ジュノ監督のもとで、助監督として経験を積んだ片山監督の長編デビュー作で、脚本と編集、プロデュースも手がけている。

約1年に及ぶ撮影を「助監督時代とは全然違って、自分の思うようにハンドルが切れて楽しかった」と振り返る片山監督は「若手が育たない、集まらないという日本映画をいかに盛り上げるか。もう一度ちゃんとした映画を作り、それを観客の皆さんに届ける環境を作りたかった」と思いを熱弁した。

また、映画を見終えた観客から、ラストシーンの解釈について質問されると「あえて、明確な答えは出さずに終わっているし、皆さんの心に残ったものこそが答えだと思う。見終わった後で、いろんなことを話し合える、コミュニケーションのきっかけになるラストになっていれば」と話していた。

片山監督と松浦は、山下敦弘監督の『マイ・バック・ページ』の現場で出会って以来、親交があり「脚本の早い段階から、片山監督からご相談をいただいて。シナリオのほぼ半分は僕が書いたんです(笑)」(松浦)。

さらに、主人公が兄妹という設定を提案したのも松浦だといい「皆さん、これはご記憶ください!」と笑いを交えてアピールする場面も。「芝居を本当によく見てくれる。こちらが作為ある芝居をすると、すぐに修正してくれる」と片山監督への感謝も忘れなかった。

一方、難役に体当たりで挑んだ和田は「覚悟は必要だった」というが、「一人の人間として、喜怒哀楽を持って、常に生きている彼女の人となりを表現することを考えた。それが(女優として)自分がやりたいことですし、そう考えると辛くはなかった」と回想。「テーマは一見重たいですが、人間が生きる喜びと底力に満ちている映画」とアピールした。

『岬の兄妹』
3月1日(金)全国公開

取材・文・写真:内田 涼






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